あなたはカフェが好きですか? それも移動販車(キッチンカー)のカフェが?
オシャレな移動販車(キッチンカー)カフェをオープンしてみたいな!なんて思ったことがある方も多いのではないでしょうか?
あなたの夢がギュッとつまったオシャレな車、常連のお客様に囲まれ楽しい会話をして・・・。
移動販売車(キッチンカー)カフェは、オシャレな感じがするかも知れませんが、れっきとしたビジネスです。
お客様の心をつかみ、続けていくためには、理想(こだわり)と現実(コスト)を考え儲けをだしていかないといけません。
せっかく始めるなら、理想も大切にしたいし、自分なりの表現もしていきたいですよね。
でも、実際のコストはどれぐらいなのか?
心配ですよね。
今回は、移動販売(キッチンカー)のカフェを開業して利益を出すポイントについてお届けします。
移動販売車(キッチンカー)カフェの理想(こだわり)と現実(コスト)
移動販売車(キッチンカー)カフェを始めるには、理想(こだわり)と現実(コスト)の両方を見ていかなければいけません。
特に現実(コスト)の方は、シビアに見ていかないと・・・。
なぜならお店を閉める一番の原因は、運転資金が尽きるから!です。
こだわる所はこだわる、控える所は控えて、バランスをとりながら、しっかり利益をだし楽しく続けていきたいですよね。
そこで大切なのが「経費を減らして、売上げを上げる」という考え方です。
移動販売車(キッチンカー)カフェの経費を減らすには?
では、経費はどのように減らしたら良いのでしょうか?
現実(コスト)を考えると最初にでてくるのが、開業時にかかる準備資金と、開業後からかかる運転資金の2つです。
準備経費で大きくかかる物として、やはり車、移動販売車(キッチンカー)本体。
移動販売車(キッチンカー)の見た目は、お客様の印象を左右するし、車自体が宣伝も兼ねているので重要です。
新車にするか? 中古車にするか?
外装、内装、デザインはどこまでこだわるのか?
移動販売車(キッチンカー)の軽自動車の場合は100~150万、普通車で平均初200~300万になります。
外観のイメージもポップ系にするかレトロ系にするかでは、選ぶ車も内装も変わってきますし、そろえる備品等も変わってきます。
もろもろの設備を整えますと想定よりも高くなって、
え!?こんなにかかるの・・・どうしよう・・・?という事も多々あります。
準備資金削減として、中古で手に入れる方法もあります。
中古の移動販売車(キッチンカー)を手に入れると、前オーナーの設備を有効に活用することで、初期費用を大きくおさえることが可能です。
ここで重要になるのが、あなたのコンセプトやイメージです。
あなたはどんな移動販売車(キッチンカー)をイメージしていますか?
費用を安く済ますためだけに妥協して中古を買うのは、お勧めできません。
なぜかというと、
あなたの好みに合わないのに無理して嫌になったり、使い勝手が悪くてストレスが溜まってしまうかも知れませんね。
あなた自身の絶対譲れない優先順位を決めていくと良いと思います。
大きいものでは、車、外装、内装になりますが、移動販売車(キッチンカー)のカフェを開業するには、それだけではスタートできません。
小物関係の経費も重要です。
例えば、
コーヒーを淹れる紙コップ。
断熱紙を使った良い紙コップは高くなります。
お店のロゴ入り紙コップになりますと、一回の注文ロットが大きく更に値段がアップしてしまいます。
オシャレで良いのですが、経営を圧迫していきます。
また、1個当たりが安いからといって、一度にまとめて注文しようとすると、
最低ロットが1000個だったり2000個だったり、置き場に困ってしまうこともあります。
初めは小ロットで注文できるアスクルさんなどを試してみて、
利益が出始めてから店名のロゴ入りにするなど、検討していく必要があります。
備品一つとっても大切になります。
利益=売上-費用
移動販売車(キッチンカー)カフェメニュー作り
次にメニューです。
移動販売車(キッチンカー)で提供するメニューは決まっていますか?
コーヒーのみで勝負するのか?
紅茶の美味しいカフェにするのか?
それとも
何かとセットにするか?
続けていくには、経費を減らし、売上げを上げる!が鉄則です。
売上げ=商品が売れた代金になり、商品をいくらで、何人のお客様に売ったかになります。
計算式は、
売上げ=単価×購入客数
例えば、
一杯350円のコーヒーを10人に売れたら
350円×10人=3500円
売り上げは3500円になりますが、そのまま利益ではありません。
ハンバーガー屋さんの
「ご一緒にポテトはいかがですか?」は、
一人のお客様に対し、サイドメニューをプラスすることによって客単価アップを狙って言っています。
例えば
(350円:コーヒー + 150円:ポテト)×10人=5000円
カフェなら、ポテトではなく、ワッフルやクッキー、ドーナッツ、ホットドック、スナックなどかもしれませんし、色々あると思います。
売上げを上げていくためには、メニュー作りが大事になってきます。
もうすでにこんなメニューを出したいな~なんて決まっているかもしれませんが、お客様一人あたりの単価アップを考えてくださいね。
移動販売車(キッチンカー)カフェのオペレーション
あなたが商品をお客様に提供しているところを想像してみてください。
どんな感じでしょうか?
そこでもう一つ大事なのが、オペレーション!
オペレーションとは、1つの商品を作るのにかかる時間と方法になります。
例えば、
オーダー(コーヒーとワッフル)を受ける
↓
コーヒーを入れている間に、ワッフルを用意し袋に入れて渡す。
↓
代金のやりとりをする。
と一連の流れになりますが・・・。
まず、想定として、
一人のお客様に対してどれ位の時間がかかるか想像します。
時間がかかり過ぎると、並ぶのが嫌で他に行ってしまい、チャンスロスが発生してしまいます。
ここでも、
理想(こだわり)と現実(コスト)が出てきます。
ここでの現実(コスト)は、時間的なコストも含まれます。
例えば、ワッフルを例にしましょう。
・生地から作って提供するのか?
・それとも、冷凍品を温めて提供するのか?
・パッケージされた市販の物を提供するのか?
それぞれメリットとデメリットがあります。
メリットとしては、その場で作れば暖かいし、美味しいし、こだわりになります。
しかし、生地から作る場合、材料の仕入れ、生地の仕込み、ソースの準備など、すでにここから時間のコストが発生します。
また、どこから材料を仕入れて、どこに貯蔵するのか?
移動販売(キッチンカー)の容量は限られていますし、その材料を保管する温度を保つ為の冷蔵庫等も用意する必要があるかも知れません。
冷凍品を温める際にも、保管場所や焼くための備品の用意が必要になります。
パッケージされた市販の物は、在庫が管理しやすいし、準備作業の手間が減ります。
ただデメリットとしては、市販で販売している物は、あなた自身の個性を表現しづらいのかも知れません。
オリジナルで作ってもらうという方法もあります。
別の業者に委託制作してもらいます。
ロットは交渉次第ですが、大手に依頼すると、注文ロットが大きくなるので、
はじめは知り合いのショップにお願いするのもいいかも知れません。
また、何人で作業するか(人件費)にもよりますので、しっかり考えたいですよね。
自分一人で?家族や友人と?
まずは、移動販売車(キッチンカー)カフェの場合、
主力の飲み物と主力のサイドメニューを決めるところから始めるのがいいかも知れません。
その際は、時間のコスト、材料コスト、保管場所なども含めて考えられるのをお勧めします。
メインになる物は欲しいし、こだわりたいですよね。
あなたの理想(こだわり)と現実(コスト)のバランスを取りながら、
知恵と工夫でお客様もあなたも楽しくできるように、考えてみてください。
移動販売車(キッチンカー)カフェの収入
あなたは一日いくら売り上げが必要ですか?
いくらくらいあればやっていけますか?
利益はどれ位になりますか?
そして、年収は?
すべて逆算して考えていかなければいけません。
例えば、
一日
コーヒー1杯350円×100杯
=35000円の売り上げとして・・・。
1か月20日間出店をしたとします。
35000円×20日間
=700000円が1か月の売り上げです。
そこから、
・材料費(コーヒー豆・水・スプーンやお砂糖、ミルクなど)
・カップ代
・ガソリン代
・人件費(あなた自身+もしくはバイト代)
・出店費用(場所によって異なります。)
その他経費を差し引いたのが、実際の利益の想定になります。
実店舗でもそうですが、
その日の天気や気温、近隣でのイベント等によっても、
売り上げは左右されていきます。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、移動販売(キッチンカー)のカフェを開業して利益を出すポイントについて書きました。
「経費を減らして、売上げを上げる」ためには、経営者として知恵と工夫が必要です。
理想(こだわり)と現実(コスト)のバランスを上手にとり、あなたらしいステキな移動販売(キッチンカー)カフェをぜひ開いてください。