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移動販売車の製作会社に依頼する方法

投稿日:2017年10月10日 更新日:

移動販売の仕事を始めようとする時、当たり前ですがまずは移動販売車が必要になりますよね。

みなさん自分のイメージする移動販売車があるのではないでしょうか。新車、中古車、制作依頼、DIYなど、移動販売車を準備する方法は色々ありますが、今回は移動販売車を制作会社に依頼する方法を解説していきたいと思います。

移動販売で扱う商品メニューを考える。

移動販売でどのような商品を販売したいかという事がイメージできているでしょうか?

取り扱う商品によって、移動販売車の規模、内装、設備なども大きく変わってきます。
例えばパンの移動販売で、工場や店舗でパンを焼き、移動販売車に積んで販売する場合は、車には陳列スペースさえあれば販売できますよね。そうなると移動販売車は軽トラックや軽ボックスなど小さめの車種で、特別な設備も必要ないと思います。

「焼きたてのパンをすぐに提供したい!」というコンセプトで、オリジナリティを出すため車内にオーブンを設置する場合、少し大きめの移動販売車が必要になってきます。
調理用のキッチンも必要になり、ある程度の設備が必須となります。

このように、扱う商品、コンセプト、売り方をイメージしてから製作会社に相談した方が、具体的な相談ができます。

ぼんやりと「移動販売がやりたい!」と思って、とりあえず安いからといって小さな車を購入してしまうと、後になって設備が整えられないなどと後悔することもあります。

また、商品によって出店する場所、イベントのジャンルなども変わってきます。
様々な角度から、長い目で見てどんな商品で勝負するのかを考えましょう。

移動販売車の製作にかけられる予算を決める

資金調達の方法

移動販売を始める際に最も大きな費用がかかるのが移動販売車の購入、製作にになります。
自分で貯めた資金だけで購入するのではなく、日本政策金融公庫や銀行からの借り入れ、リース・ローンで購入するという方法もあります。

移動販売車の予算について

移動販売を始めるに時にかかる費用について考えると、下記のように大きく3つに分かれるかと思います。

・食材など仕入れ費用
・移動販売車費用
・移動販売車内装費用

移動販売の商品が決まれば、おのずと仕入れの費用は算出されると思います。
準備している資金から仕入れ費用を引いたものが、移動販売車や内装にかけられる予算ということになります。

この予算をもとに製作会社に相談するのが良いでしょう。

移動販売車といっても軽バン、軽トラック、ワンボックスバン、ライトエース、ワーゲンバスなど選択肢はたくさんあります。冒頭で説明した通り、どのような商品を販売をするかで選ぶ車種も変わってきます。

大掛かりな改造が必要な場合もあります。

今回は製作会社に依頼をする方法の説明となるので、ベースは新車か中古車か。どの程度の規模の車にするかをあらかじめ決めておきましょう。

また、自分の車を持ち込むのか、車の手配から製作までをすべて製作会社に依頼するのか、製作会社のパッケージプランで依頼するのか、ということも決めておきましょう。

製作予算と商品メニューにあった車両を選ぶ

製作予算と商品メニューが決まったら、次は具体的に車両を選んでいきます。
移動販売での人気商品から、相性の良い車両を選んでみましたので、参考にしてみてください。

パン

パンは焼きたてが美味しいですよね。
移動販売車で焼きたてを提供するには、生地の発酵に必要な発酵機やオーブンが必要になります。このあたりの装備を設置する場合は中型クラスの車がオススメです。
工場や店舗で焼いたものを移動販売するなら小型クラスの車でも問題ありません。

オススメ車種

・タウンエース

・軽トラック

ピザ

石窯を積んでいる本格的なピザの移動販売も増えています。その場合は排気用の煙突工事なども必要になります。広さに余裕がある方が良いので、中型~大型クラスの車がオススメです。

オススメ車種

・ライトエース

・クイックデリバリー

コーヒー

当然ながら、コーヒーマシンの準備は必要ですね。ただ、業務用大型器から家庭用小型器、エスプレッソマシンなど種類は豊富なので、いろいろなスタイルに対応可能です。
その他には冷蔵庫、ガスコンロ、鍋、フライパンなどの装備も必要になります。
車の規模は小型~中型クラスがオススメです。

オススメ車種

・軽バン

・ライトエース

クレープ

クレープはその場で焼いてクリームやフルーツをトッピングします。
クレープパンと呼ばれる専用のフライパンが必要になり、焼いた生地をまな板に移してトッピングという作業になります。ある程度の広さが必要になるので、中型クラスの車がオススメです。

オススメ車種

・アーバンサポーター

・普通トラック

インターネットで移動販売車の製作会社を調べる

車両まで決まってきたら、移動販売車の製作会社を調べましょう。

インターネットで「移動販売車 製作会社」などと調べると全国の製作会社がヒットします。
近年の移動販売ブームもあり、様々な製作事例などを紹介しているのでイメージもしやすいかと思います。
移動販売車の製作販売はもちろん、レンタルやリース、持ち込みでの改造、デザインまで、いろいろなサービスがあります。

製作会社の特色や強みも把握しておくと良いでしょう。

低価格を売りにしている会社、デザイン重視の会社、可愛いデザインを得意とする会社、アフターフォローまでしっかりと対応してくれる会社。得意な車種がある会社。
会社それぞれの得意分野と、自分のイメージする移動販売を照らし合わせて調べましょう。

3社から5社に電話をかけて説明を受ける

何社か依頼してみたい製作会社をピックアップしましょう。3~5社に絞れたら各製作会社に直接電話をかけて色々と説明を聞きましょう。

もしお住いの地域に製作会社があれば直接訪問するのがベストです。

質問、疑問点があれば細かいことでも確認しておきましょう。
主な確認事項をピックアップしてみました。下記を参考にしてみてください。

  • 予算に対してどの程度の車種、内装で購入できるか
  • 車の持ち込みは可能か
  • 納期はどの程度か
  • 遠方への納品はどうなるのか(送料、納期など)
  • パッケージ製作なのか。フルオーダー、セミオーダーは可能なのか
  • デザイナーは在籍しているか
  • メンテナンス、アフターフォローはしてもらえるのか
  • キッチンカーや移動販売車製作の実例と実績数はどの程度か
  • 保健所の営業許可までサポートしてくれるか
  • 移動販売のノウハウも持っているか。相談できそうか。

3社から相見積もりをとる

電話での説明、質問で疑問点が解決できたら、依頼する製作会社の候補を3社くらいまで絞りましょう。

そして、この3社で相見積もりをとりましょう

現在のところ、移動販売車の製作費用は相場の基準が曖昧です。
1社のみで見積もりを取ると、高額な見積もりを提示されても判断できる目安がないので、そのまま依頼してしまい必要以上に製作費用がかかってしまう場合があります。

そうならないように相見積もりをとるのです。

相見積もりをとることは、各製作会社に伝えておいても良いかと思います。
そうすることで、適正外な価格が出てくることを防げますし、意欲のある製作会社なら頑張った価格を出してくれるかもしれません。

相見積もりをとる際は、必ずどの業者も同じ条件で見積もりをとってください。
同じ条件でないと、比較にならないからです。
仕様書を作っておいて、各製作会社に同じものを渡すと便利です。

後から「これを見積もりに入れるのを忘れてた」となるとなかなか正確な見積もりがとれず、予算も立てられないので、なるべく詳細な見積もりをもらえるように、ひとつ前のステップである「電話をかけて説明を受ける」際には細かく確認、質問することをオススメします。

見積もりに含まれているところを明確にする

相見積もりが出揃ったら、内容を細かく確認していきましょう。
専門的な用語で見積もりが出てくることも想定されます。
不明な点は質問して、どこまで作業をしてくれるのかを明確にしましょう。
例えば「内装工事費一式」という項目だと、どこまで対応してもらえるのか不透明です。
ここまではやってくれる、ここからは別料金となる、という可能性もあります。

逆に、この作業はいらない。自分でできる。という項目も出てきます。
その場合は、その項目を減らしてもらうことで、見積もり金額を下げることもできます。

同じ見積もり内容でも、製作会社によっては、ここまではサービスします。アフターケアがしっかりしている。など違いも出てくるでしょう。
見積もりの詳細は、しつこいくらいに確認しても良いと思います。

値段と対応の良さで一番良いところと相談を始める

いよいよ製作会社を決定するわけですが、移動販売車は購入したら終わりではないと思います。メンテナンスや修理も発生しますし、将来的には改装などもするかもしれませんので、長い付き合いになるかと思います。

そう考えると、長い目で見て、対応の良い製作会社でお願いするのが一番良い選択かと思います。

もちろん価格も重要ですが、安くても対応が悪いとこちらも気分が悪いですよね。
相談しやすかったり、移動販売のノウハウや製作実績が多い会社の方が安心できます。
価格と対応のバランスの良い製作会社で、製作依頼を進めていくと良いでしょう。

移動販売車の製作を依頼している時は、これから新しく事業を始めて成功するぞ!とモチベーションが最も高い時期かもしれません。
気持ちよく製作依頼ができれば、弾みもつきますよね。
製作会社を選ぶ際は、長い目で見て慎重に検討してみてください。

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