1.若者に絶大な人気のハンバーガー
ファストフードの代名詞といえるのがハンバーガーです。
お昼時になると行列を作る姿をよく見かけますし、ファストフードではない1000円以上もするような高級なバーガーも人気があります。
ハンバーガーは主食であるパンにメインのおかずを挟むスタイルのため、大変ボリュームがあり、学生や若者に好まれています。
移動販売車によるハンバーガーの販売も街中などでよく見かけるようになりました。
移動販売車(キッチンカー)を営業するのに、最も重要なことはメニュー選びです。
メニューによって移動販売車の製作・販売場所・時間帯など営業の指針が決まるからです。
そこでハンバーガーについて考えてみましょう。
ハンバーガーは
主食であるため、購入されやすい
ドリンクやサイドメニューとともにセットとして販売しやすい
若者に人気なメニューの為ターゲット層が絞りやすく販売場所も選びやすい
トッピングによって複雑な味を作り出せることはもちろん、メインであるバンズやパティの組み合わせも無限大で個性を出しやすい
しかし、その一方で
販売価格が高くなりがち
作り置きが難しい
手間がかかる
生野菜を利用するため、廃棄率が高い
主食の為に、時間帯を選ぶ
などの問題点や課題点があります。
どんなメニューでもメリットデメリットはつきものです。
売れる売れないの分岐点を見据えることが長く営業することにつながります。
2.移動販売車(キッチンカー)でハンバーガー屋さんになるための開業準備
飲食店を営業するのには多くのメリットがある移動販売ですが、実際に開業するためにはどんな準備が必要なのでしょうか?
2-1 メニューを決める
移動販売車(キッチンカー)で販売するメニューを決めます。
それにより今後の活動内容が決定しますので、サイドメニューなども含めてきちんと決めておきましょう。
2-2 保健所に確認をする
この段階で保健所に何を確認するのか?まだいいのでは?という考えもあるかもしれません。しかし、ここできちんとした情報を仕入れておくと今後の作業がよりスムーズにより的確になります。
移動販売車(キッチンカー)で営業するためには保健所で許可をもらう必要があります。
その際、「仕込み場所の確保」についてと、移動販売車(キッチンカー)についての設備の確認を先に行うことをおすすめします。
「仕込み場所」とは、材料の下ごしらえを行う場所です。
各保健所によって「仕込み場所」の基準は様々です。
移動販売車(キッチンカー)で行うことを許可してくれる場合が多いようですが、場合によっては別に仕込み場所が必要な場合もあります。
また、移動販売車(キッチンカー)が営業許可基準を満たす作りになっていれば、車内で仕込みを行えるという規定の保健所も存在するようです。
移動販売車(キッチンカー)を製作した後に、ここが足りないから不可です、なんて言われたくないものですよね。
「仕込み場所」を別に確保する必要がある際は、自分で用意する、飲食店を経営している知人に厨房を借りる、移動販売をしている仲間と共同で厨房がある施設を使用したりする方法があります。その場合は使用する施設が営業許可を受けている必要があります。
先回りして正しい情報を入れることは時間とお金の無駄使いを防ぎますから、努力を惜しまずに行動しましょう。
2-3 移動販売車(キッチンカー)を製作する
いよいよ移動販売車(キッチンカー)を製作します。
移動販売車(キッチンカー)を製作してくれる会社が全国にありますので、検索して見積もりを出してもらいましょう。
最も費用が掛かる作業になりますから、しっかりと計画を立てて、購入することをお勧めします。
できれば複数社に見積もりを出してもらった方が値段交渉や設備のよりよい選択ができます。
ガスを利用する移動販売車(キッチンカー)を希望する際はガスボンベの場所の確保やガス会社との契約なども必要になる場合があります。
2-4 移動販売する場所を決める
移動販売は売る場所がなければ営業できません。
販売商品を決めることで、ターゲット層が決まっているはずですので、ターゲット層に見合った場所の特定と確保が必要です。
また、場所によっては申請も必要です。
2-5 備品をそろえる
メニュー表や、ラッピング素材、POPなどそろえるものを書き出して、忘れ物の無いようにしましょう。
その他の調理器具もサイズを確認しつつそろえておきましょう。
2-6 試作をつくる
味、材料を決定します。原価が決まる重要な工程ですから、入念に行いましょう。
試作ができたら、友人や知人などに試食してもらいましょう。
味、素材、価格のバランスを第三者に見てもらうことはとても大切です。
2-5 宣伝方法を考える
看板やチラシやSNSの作成をします。
移動販売は特定の店舗を持ちませんから、どこで商売を行うかを公知するツールにもなります。
また、店頭で配るチラシやショップカードはお客様に直接手渡しできる重要なツールですからぜひ作成することをお勧めします。
2-7 営業許可を申請する
移動販売車(キッチンカー)が製作できたら、保健所に営業許可の申請をしましょう。
営業許可とは地域にある保健所が行う許可であり、これがなければ移動販売で開業をすることはできません。
その際には「食品衛生責任者証」も必要になります。
無資格でも6時間程度の講習で取得することができます。
営業許可を得る際には移動販売の車も申請する必要があり、実際に移動販売車に立ち入って検査を受けます。
そのため、移動販売車を購入し手元に来てから営業許可の申請を必ず行ってください。
また、道路や公園で営業する場合には別途申請が必要になります。
また、出店先のイベント管理団体などに問い合わせるのもいいかもしれません。
2-8 開業届を提出する
開業届を管轄の税務署に提出しましょう。
これでいよいよ営業がスタートできます。
開業までの道のりは長かったでしょうか?
しかし、営業の道はさらに長くなるよう努力し続けなければいけません。
向上心をもって、よりよい移動販売の道を歩んでいきましょう。
3.移動販売車(キッチンカー)でハンバーガー屋さんになるための必要な設備
移動販売車(キッチンカー)でハンバーガー屋さんを行うのに必要な設備にはどのようなものがあるのでしょうか。
3-1鉄板
バンズやパティを焼くのに使用します。グリドル・グリラー・オーブン・焼き物器など、焼き方や用途、サイズなどに応じて適切なものを購入しましょう。
ガスと電気があります。ガス式の場合はLPガスのガスボンベ、電気式の場合はエンジン発電機が必要になります。
3-2冷蔵庫
パティや生鮮野菜などを保冷しておくのに使用します。
3-3ハンバーガープレス
均等なサイズにパティを作成することができます。
3-4ミンサー
ミンサーとは、固まり肉を挽肉にする機械のことです。
カットプレートにより、お好みの挽加減に調整することができます。
電動と手動があります。
3-6そのほか
ターナー・バンズ用焼き型など、自分の調理方法によって必要なものを購入しましょう。
<おすすめ参考サイト>
エポックサービス:https://www.epoch88.com/
モノタロウ:https://www.monotaro.com/?displayId=104
テンポス:https://www.tenpos.com/
4.移動販売車(キッチンカー)のハンバーガーメニューにONEプラス
ハンバーガーはバンズやパティの組み合わせ、更にトッピングや調味料でメニューは無限大で、個性を出しやすいメニューでもあります。
バンズ
バンズは甘みまたは塩味が少ない丸いパンのことです。
主な材料は小麦ですが、全粒粉など使用する小麦を変えることで香りやうまみを変化させることができます。
また、ブリオッシュ・クロワッサン・イングリッシュマフィンなどパンの種類を変えたり、レタスをバンズの代わりに使用したり、グルテンフリーのバンズなど種類は様々です。
パティ
パティとは、ハンバーガーに挟む具材のことです。
牛肉100%というのがやはり王道で人気NO1ですが、豚や鳥、ラム肉などこちらも変幻自在です。
挽具合や二枚重ねなどにすることでも個性が出せます。
和風バーガーとしてきんぴらなどの和惣菜を挟むのも人気があります。
余談ですが、先日NYでベジタブルバーガーとしてパティが肉ではなくキノコが挟んであるものを食べましたが、とてもうまみが濃くてとてもおいしかったです。
サイズ
みなさん「スライダー」というのをご存知でしょうか。
「スライダー」とは概ね直径3インチ (7.6 センチメートル)ほどのバンズを使った小さなハンバーガーやサンドウィッチのことです。
大体3個分で本来のハンバーガー一個分ぐらいで、いろんな味を楽しみたい人はもちろん女性や子供に好評です。
見た目もかわいらしく、Instagramやtwitterに投稿する人が増えています。
サイズ感を変えて提供するのもオリジナリティがアップしますね。
サイドメニュー
ハンバーガーのデメリットとしては、商品の単価が高くなりやすい、主食なので売れる時間帯に偏りが生まれやすいなどがあります。
そこで、お得感を演出する・食事の時間帯以外での集客を得るなどのために、サイドメニューを取り入れることをお勧めします。
移動販売車(キッチンカー)で営業することを考えると、作業範囲が大きくなりすぎるのは避けたいので、同じ設備で作れるものやコスパが低いものがよいでしょう。
メジャーなサイドメニューとしては、芋・玉ねぎを使用したものがお勧めです。
おすすめの理由としては年間通して仕入れ価格の変動が少ないこと、フライドポテト・ベイクドポテト・マッシュポテトなど調理方法が多彩であることです。
切り方一つでも印象が大きく変化しますから、非常にに魅力的な商材であるといえますね。
ドリンクもサイドメニューとしては欠かせません。
理由としては単価が安いのと、人気があるからです。
ソフトドリンクはもちろんコーヒーなどもあれば、食事の時間帯以外でも利用者のニーズが向上します。
さらに、アルコールもおすすめです。瓶ビールなどは保存がききますし、夏季限定で生ビールを販売するのもよいでしょう。
5.移動販売車(キッチンカー)でハンバーガー屋さんをしている先輩の成功談
ここでは、移動販売車(キッチンカー)でハンバーガー屋さんを営業されている先輩を紹介します。
5-1.LUCKY BURGER
http://lucky-burger.jp/
三重県松阪市を拠点に活動している移動販売車(キッチンカー)さんです。独立開業のサポートも行っているそうです。
5-2.P.I.C-Hamburger
https://r.goope.jp/pic-hamburger
北海道で営業されており、北海道の材料を使用されています。店舗もあり、冬季は移動販売は行っておりません。
5-3.Yasuda Burger
https://coubic.com/yasudaburger
軽トラック1台停車する場所さえあれば、ハンバーガー1個から
貴方の指定する自宅・職場・溜まり場・隠れ家・その他さまざまな場所で
焼きたてのハンバーガーを喜んで提供させて頂きます!と機動力あふれる移動販売をされており、こだわりを感じるハンバーガー屋さんです。