あなたは、ピザが好きですか?
ピザと聞くとどんなイメージが浮かんできますか?
宅配ピザですか?
生地をくるくる回すイメージですか?
ピザの歴史は古く、起源は所説あるのですが、トマトをトッピングして食べられるようになったのは、新大陸が発見され、インカからトマトが持ち帰られた16世紀だと言われています。
ピザは屋台や路地で売られたのが始まりとすると、移動販売とも相性が良いかもしれませんね。
今回は、古い歴史を持ち世界中で多くの人に愛される「ピザ」の移動販売(キッチンカー)成功の秘訣!をお届けしたいと思います。
なぜ「ピザ」を移動販売するのか?
最初に、「なぜピザを移動販売するのか?」です。
理由は、開店費用、固定費用にあります。
・開店費用
もし路面店でピザ屋さんを開店しようとすると店舗を借りる敷金・礼金がかかりますし、改装費(厨房・イートインスペースなど)もかかります。
自宅を改装し、宅配専門にして、イートインスペースもなしにすれば、そんなにお金がかからないと思いますが、店舗を構えると・・・。
開店目安は、最低300万はみてください。
・固定費
路面店は、家賃や光熱費などの固定費もかかってきます。
人通りの多い人気のある場所にオープンすると家賃も高くなってしまいます。席数が多い場合、バイトを雇わなければいけないかもしれません。
しかも人気の場所に出店したからと言って、必ずしも毎日たくさんのお客様が来るとは限りません。価格帯によっては給料日前にお客様が来ないなんてことも・・・。
・移動販売(キッチンカー)の場合
移動販売の場合、開店費用は車両と設備費のみ!
移動販売車用の車も中古車を使えば数十万で取得することも可能です。一定の設備費はかかってしまいますが、自作することで大幅に抑える事も出来ます。
固定費は、出店場所の利用料と光熱費が発生しますが、これは営業時にしか発生しないため、毎月固定で引かれることもなく、路面店と比べて大幅に抑えることができます。
路面店に比べ開店費が約1/3程度に抑えられ、その後の固定費も抑えられることを考えると、リスクも少なく移動販売はお勧めです。
そして、ピザの移動販売(キッチンカー)が良い最大の理由は・・・ピザの移動販売(キッチンカー)がまだ少ないことです。
良い場所を見つけ出店出来れば、あなたの移動販売(キッチンカー)が名物になるかもしれません。
ライバルが多い=需要がある!
ピザといえば、宅配ピザ!というくらい、沢山の宅配ピザ屋さんがあります。
ピザーラさん、ピザハットさん、ドミノピザさん、宅配ピザの御三家と言われるそうなのですが、この3社だけで全国に1500店舗以上あります。
そして宅配のピザ屋さんはこの3社だけではないし、イタリアンレストランやファミリーレストラン、ショッピングモールのフードコート、パン屋、コンビニのピザも考えると周りはライバルだらけです。
さすが、子供からお年寄りまで愛されるピザですね。
あなたは、ライバルが多いと自分には無理だ!と思いますか?
ライバルが多いから無理という考え方もありますが、これだけピザ好き人口がいれば売れる!という考え方もできます。
ライバルが多い=ピザ好き人口が多い=需要がある!
CMもじゃんじゃん流れ、それだけ需要があります。人気があるわけですから、売り方次第で勝機はあるように思えます。
ピザの移動販売(キッチンカー)で成功するには?
差別化
ライバルが多い中で、売っていくためには、やはり他と違わなければいけません。
例えば、スターバックスさんが日本に上陸した時のことを考えてください。
日本には街中に喫茶店があり、チェーン店のコーヒー屋さんもある中で
スターバックスさんは上陸してきました。
スターバックスさんが成功した理由の一つが差別化でした。
スターバックスさんが上陸する以前のコーヒー屋さんは、サラリーマンが多く、タバコの煙が漂う場所でしたが、スターバックスさんは「おしゃれで素敵な空間」にしました。
話しはそれましたが、ピザもこれだけありますが、まだまだ差別化できます。
例えば、「窯」
一部のレストランでは専用のピザ窯を使っていますが、窯にこだわっているピザ屋さんは多くありません。
また、トッピングも差別化できます。カニをのせる等のトッピングをしている宅配ピザ屋さんもありますが、マルゲリータのトマトを「契約農家の〇〇さん家のトマトを使っています」なんてこだわりも良いかもしれません。
特に窯は、こだわる価値があり「お店の売り」になると思います。
移動販売(キッチンカー)にピザ窯なんて出来るの?と思うかもしれませんが、移動販売(キッチンカー)でも本格的な窯を作ることは可能なのです。
「ピザ」をいつ・どこで・誰に販売しますか?
あなたはピザをいつ・どこで誰に販売したら売れると思いますか?
まず、いつ・・・。
ランチタイムですか? ディナータイムですか?
ちなみに宅配ピザ屋さんの場合、平日は圧倒的にディナータイムだそうです。
次にどこで・・・。
ビジネス街ですか? イベント会場ですか?
それとも、スポーツ競技場の付近ですか?
一言でどこに・・・といっても色々ありますよね。
移動販売だからどこでも車を止めて売っていい訳ではありませんが、会社帰りのサラリーマン・OLをターゲットにピザとビールを売るのも一つの手です。
居酒屋さんで、唐揚げにビールを飲む代わりに、ピザとビール、良いと思いませんか?
また、季節ごとのイベントで販売するのも良いと思います。
春はお花見、夏はビール祭りやビールフェスタ、秋、冬はホットワインとピザも良いかもしれません。
移動販売(キッチンカー)製作の準備段階で色々なイベントに参加して様子をみておくのも良いかと思います。
他にも、企業イベント、地域イベントに移動販売(キッチンカー)のピザは喜ばれると思います。
イメージが掴めてきましたか?
ピザと合うシチュエーションがどんな所か開拓していくのも面白いかもしれません。
こだわり過ぎは失敗のもと
先程、差別化のところで、こだわりがあった方が良いと書きましたが、こだわり過ぎて、作業時間がかかり過ぎてしまうのは問題です。
ピザを焼くのに約90秒。
注文から受け渡しまで何秒、何分かかるのかを逆算して考えていかなければいけません。
ピザには、大きく分けると2つの製法があります。
パンピザとクリスピーピザ。
クリスピーピザは、生地にイーストが入っていない薄い生地で、カリカリした食感が特徴的。パンピザは、パンのようにイーストで生地を発酵させ、厚めでボリューミーなピザです。
仕込みも含め、冷凍生地で用意するのか、その場で作るの作業時間を考えてくださいね。
ランチタイムで、忙しいお客様を相手にする場合、短時間での提供が不可欠になります。
一人で始める場合のオペレーション、家族や友人で始める時のオペレーションも考えておきたいですね。
ドリンク販売でプラスアルファ
「飲食は、水物で稼ぐ!」と言う言葉があるのですが、ランチタイムならコーヒー、ジュース類、夜はアルコールをプラスアルファとして販売したいですね。
セット販売しても良いと思います。
ちなみにお酒の販売なのですが、「酒類販売業免許」の関係で、瓶や缶などのアルコールを移動販売車でそのまま販売することはできません!
もしアルコールの販売をする場合は、お客様にアルコールを提供する際に、封を開けてその場で飲んでもらう形になりますので、注意してください。
最後に
いかがでしたか?
イメージは膨らみましたか?
あなたは、どんなピザ移動販売(キッチンカー)をやりたいと思いましたか?
子供からお年寄りまで世界で愛されているピザ。
宅配ピザ屋の数をみれば、どれだけピザが愛されているか分かると思います。
でも、まだまだ、移動販売のピザ屋は多いとは言えません。
場所選びと提供時間を間違えなければ、あなたの移動販売車(キッチンカー)が一つの名物になるかもしれません。
あなたの美味しいピザをはふはふしながら楽しそうに食べてくれるのは誰ですか?
ピザの移動販売(キッチンカー)のヒントは見つかりましたか?
まずは、色々、リサーチをして、あなたらしい移動販売(キッチンカー)ピザ屋さんをイメージしてみてくださいね。