「今、移動販売車(キッチンカー)がアツイらしい!」マツコ・デラックスさんの『夜の巷を徘徊する』にも出ていた話題の移動販売車(キッチンカー)製作会社の説明会&試食会に潜入してきました。
美味しい物に目がない私は「試食」という文字に誘われていたのか知れませんが・・・。
確かに最近移動販売車(キッチンカー)は見かけますし、どんな仕組みなのか?儲かるのか?など疑問はありますが「飲食店=路面店」と考え、「移動販売車(キッチンカー)はお祭り屋台の延長でしょ」と少し軽い気持ちで説明会&試食会に参加しました。
すみませんでしたm(_ _)m
先にお詫びしておきます。
移動販売車(キッチンカー)説明会がアツイ1
説明会&試食会参加者は20名くらいで、皆さん「移動販売車(キッチンカー)ってどうなのよ?」という不安とワクワクとドキドキが入り混じった感じで参加されていました。
話を聞き始めてすぐに、自分がイメージしていた移動販売車(キッチンカー)と実際の違いに驚きの連続でした。
例えば、
・こだわりメニュー < 定番メニュー
・味で勝負 < 見た目で勝負(インスタ映え)
・厨房器具の積み替えで別業態にも早変わり
・車体のラッピング < 宣伝ツール
・保健所の申請の代行してくれる!
これだけ見ても「?」かもしれませんので、一つ一つ解説しますと・・・
こだわりメニュー < 定番メニュー
移動販売車(キッチンカー)だからこそ、他と違った変わったメニューが良いのかと思ったら、今、現時点ではこだわりメニューよりも定番メニューの方が良いらしい。理由としては、現状、移動販売車(キッチンカー)自体がまだまだ珍しく、定番メニューの方がお客様にも伝わりやすいとの事でした。
味で勝負 < 見た目で勝負(インスタ映え)
飲食店=美味しいから売れる⇒儲かると思っていましたが、現代はSNS時代。
何か買えば写メを撮る習慣があります。とりあえず美味しいを追求するよりもインスタ映えを追求した方が売れるそうです。
厨房器具の積み替えで別業態にも早変わり
路面店の飲食店と同様○○屋さんと一度決めたら、それ以外は中々変えられないと思っていましたが、宣伝ツールや器具の簡易的チェンジでメニューを変えることが可能で、路面店ではありえない事の一つでかなり驚きました。
車体のラッピング < 宣伝ツール
移動販売車(キッチンカー)は車の外装を凝らなければいけないのかと思っていましたが、それよりも見映えのする大型のタペストリーでOK。
保健所の申請の代行してくれる!?
飲食店を始める時一番面倒なのが、保健所の申請。
飲食店経営者に聞いても、何回も保健所に伺って、担当者によって言う事が違う事が多いので大変だったと口を揃えて言われるのですが、それも「代行してくれる」というから驚きです。
移動販売車(キッチンカー)説明会がアツイ2
さらにさらに、
資金や開店したその後も事も、路面店とは違い部分の多さに驚きました。
・初期投資が少ない事
・少人数でも始められる
・営業時間・稼働時間も軽減できる
特に、初期投資のお話は目から鱗でした。
飲食店の取材をしていると初期投資にウン千万かかったとか、融資を借りスタートしたという話を多く聞きます。
お店の内装工事、調理機材、外装などなど・・・。
しかし、移動販売車(キッチンカー)は、扱う物や規模などにもよって違いますが、 220万位~スタート出来ると聞いた時は、衝撃的でした!
移動販売車(キッチンカー)の良いところは、
短時間にお客様がいる所に行って、販売して終われる。
もしくは販売するものを仕入れて販売するだけなら、販売時間だけでいい!
例えば、お昼だけの営業であれば、
朝仕込みをして、お昼販売をして買い出しとかはあるかも知れませんが、自分自身の稼働時間が短縮できる。これは長く続けるのであれば凄いメリット!!
今すぐ、記者辞めて、移動販売車(キッチンカー)始めてしまおうか?
(儲かりそう・・・単純な私です。)
移動販売車(キッチンカー)試食会がアツイ!
目から鱗のお話の次は、楽しみにしていた試食タイム。
この日会場には、米粉のクレープ屋さんと豚丼の移動販売車(キッチンカー)の方々がいらしてくださいました。
味も、お祭りの感じの雑な味を想像して行ったのであまり期待していなかったのですが、豚丼はお肉が柔らかくて、二杯はいけそうでしたし、米粉クレープはもちもち生地に可愛らしいトッピングでまさしくこれが「インスタ映え!」どちらも美味しくいただきました。
実際の移動販売車(キッチンカー)の中を見せてもらいながら、現役移動販売車(キッチンカー)の方にお話しも伺いました。
ちょっと体が大きめの私は、移動販売車(キッチンカー)は狭くて無理かな?と思っていましたが、実際の移動販売車(キッチンカー)は、キッチンカー=狭いではなく、広くはないが、気になるほど狭くはない。コンパクトだからこそ、作業効率を考えられていて、すぐ手が届く位置に調理器具も包材も設置されていていました。逆に広いお店だと店内を移動する時間や重たいものをしまうのが大変ですが、その手間がなく便利。
試食もしてお話も伺ってもまだまだ実際どうなんだろう・・・?と思い、
・どんなところが大変なのか?
・どうして移動販売車(キッチンカー)を始めたのか?
・移動販売車(キッチンカー)を始めて良かった事は?
・月どれ位稼働しているんですか?
・販売場所とかはどうやって決めているんですか?
・実際儲かっていますか?
・仕入れとかはどうされているんですか?
・気になる作業効率は?・・・などたくさん質問してみました。
際どい質問にも気さくにお答えいただきとても有難かったです。
メリット色々、移動販売車(キッチンカー)
当たり前の事かも知れませんが、移動販売車(キッチンカー)は、仕入れは販売してからそのまま仕入れに行けます。これは路面店とは違うところ。
路面店では、まずお店を閉めてからもしくは定休日に仕入れに行かないといけないし、大量仕入れだと業者が配達してくれますが、小規模だとそれだと送料がかかったり、そもそも配達してくれない事多い。
やはり、想像と実際移動販売車(キッチンカー)を運営している先輩に聞いてみるのは全然違い、路面店と移動販売車(キッチンカー)は同じ飲食でも似て非なるものという事がわかりました。
移動販売車(キッチンカー)は攻め!?
説明会の中でも
路面店=待ち
移動販売車(キッチンカー)=攻め
という話がありました。
場所が悪い所の路面店になると、ビラ配り、ホームページ、タウン誌、色々攻めの戦略を取らないといけないし、費用もかかり、しかも正直成果がでるかどうかは・・・大変です。
それに対し、移動販売車(キッチンカー)は、お客様がいない、集まらない時は、自分達で探しにいける。お客様がいる所に「移動」できるんです。
移動販売車(キッチンカー)はアツい!
参加していた方々に話を聞いてみたら、
「自分自身がどんな物をやりたいのか?どうなりたいのか?というおぼろげなイメージが具体化されて、良かった」
「参加するまでは、大変そう・・・自分には無理かも・・・と思っていた事が本当はそうではなかった。
先輩移動販売車(キッチンカー)に直接色々聞けた事でイメージが明確になり、すっきりとした」
「なんだか、料理に自信がない僕にもできそう」
「この試食会に来た方々とお友達になれたので、始める前に同志ができた感じで嬉しい」
などなど、
参加された方々の現状の状態(今すぎ始めたい、数年後に始めたいなど)によってさまざまな感想はあるものの、会場は常に和やかでワクワクした雰囲気で包まれていました。
本気で記者辞めようか・・・なんか楽しそう・・・私もそう思いました。
移動販売車(キッチンカー)を始めてみようかな?とお考えの方は、自身の現状はどうあれ、参加してみると参考になると思います。
飲食店=路面店と思っていましたが、180度考えが代わり、飲食店をやるなら移動販売車(キッチンカー)でしょ!になりました。
これから飲食を始めたい方、移動販売車(キッチンカー)はもちろん、路面店を考えている方は、ぜひ、参加してみることをおススメします。
飲食でなくとも起業したい方はもちろん、お料理が出来なくてもスタート可能な移動販売車(キッチンカー)の魅力に触れてみるのも良いかと思いました。